生き残った者「シュルヴィヴァン」は、その特性として、あるいは幽霊のように自身の死を乗り越えていく。歴史上のある地点で消えたものが、そのずっと後になって、おそらくもはや期待されていない瞬間に再び現れるのです。(ジョルジュ・ディディ=ユベルマン、フランス、哲学者・美術史家)
シュルヴィヴァンスは、そういった「映像と映画の宿命」に呼応し、未来と過去を見据えた2つの活動を主に行っています。ひとつは映画製作。もうひとつは、貴重な映画を配給し、DVDにすること。大切なのは未来の映像を過去の中に刻むこと。それらはまだ作られていない映画への指針となるかもしれません。
シュルヴィヴァンスは配給・DVD化を担当するギョーム・モレルと製作のカリーヌ・シシコウスキーによって2010年に設立されました。
アジア映画とのかかわりも深く、より加速する映画製作の国際化に向けて、ヨーロッパと、日本をはじめとするアジアとの懸け橋となることを目指します。
名称: Survivance SARL
設立:2010年
資本金:45,000EUR
事務所: 91 rue du Fbg St Denis, 75010 Paris, France
本社所在地: 15 Rue des Bigots 92910 Meudon
代表者: ギヨーム・モレル(Guillaume Morel)
事業概要
○ 映画配給
○ パッケージ販売(DVD、BluRayほか)
○ フィクション映画製作
○ ドキュメンタリー映画製作
○ 撮影コーディネート
おもな映画製作
『The Pageant』 Eytan Ipeker 2021年/トルコ、フランス、イスラエル、ドイツ/ドキュメンタリー
『A Man Leaning』 Marie-Violaine Brincard、Olivier Dury 2020年/フランス/ドキュメンタリー
『Taking place』 Jérémy Gravayat 2018年/フランス/ドキュメンタリー
『ユキコ』 ノ・ヨンソン 2018年/フランス/ドキュメンタリー
『暗くなるまでには』 アノーチャ・スウィチャーゴーンポン 2016年/タイ、オランダ、フランス、カタール
おもな映画配給
『お引越し』 相米慎二 1993年/日本
『ヴィタリナ』 ペドロ・コスタ 2019年/ポルトガル
『典座 -Tenzo-』 富田克也 2019年/日本
『バンコクナイツ』 富田克也 2016年/日本
『Demons』 Jude Ratnam 2017年/フランス、スリランカ
『さようなら』 深田晃司 2015年/日本
『裁き』 チャイタニヤ・タームハネー 2014年/インド
『ほとりの朔子』 深田晃司 2013年/日本
『ありふれた話』 アノーチャ・スウィチャーゴーンポン 2010年/タイ
おもなDVD/ブルーレイ発売
ツァイ・ミンリャン・ボックス(『青春神話 青少年哪吒』 (1992年)、『愛情萬歳 愛情萬歳』 (1994年)、『河』(1997年))/台湾
『よく知りもしないくせに』 ホン・サンス 2009年/韓国
『世紀の光』 アピチャッポン・ウィーラセタクン 2006年/タイ、フランス、オーストリア
日本人スタッフ実績
フィクション・ドキュメンタリー映画製作
『典座 -Tenzo-』(日本/2019) カンヌ国際映画祭批評家映画週間招待作品
『バンコクナイツ』 富田克也 2016年/日本、フランス、タイ、ラオス ロカルノ国際映画祭コンペティション部門招待作品
『海女さん』 クラウディア・ヴァレジャン 2014年/ポルトガル、日本/ドキュメンタリー Visions Du Réel国際映画祭コンペティション部門招待作品
フランスをはじめとするヨーロッパでの撮影・ポストプロダクション・取材コーデネート
プロジェクトごとに最適な形態をご提案申し上げます。
プロジェクトの概要、ご希望を日本語でatsuko@survivance.netまでお送りください。
ご希望をヒアリングしたのち、ご提案・お見積もりをお送り申し上げます。
日本関連事業実績:
映画
フランスにおけるファッションデザイナーのドキュメンタリー撮影コーディネート
ルーマニア撮影作品のシナリオハンティングコーディネート
日本のダンサーのフランス公演を追いかけたドキュメンタリー撮影コーディネート
イベントコーディネート
カンヌ国際映画祭でのプレス・レセプションのオーガナイズ(2019)
ギメ東洋美術館での日本、タイ、フィリピンのラッパー・DJによるライブオーガナイズ(2017)
大野敦子
映画美学校を卒業後、『demonlover』(監督:オリヴィエ・アサイヤス)、『Tokyo ! Merde』(監督:レオス・カラックス)や『秋聲旅日記』(監督:青山真治)、『パンドラの匣』(監督:冨永昌敬)、『バンコクナイツ』など国内外の映画製作に携わる。
フィルモグラフィーはIMDBをご参照ください。
小山内照太郎
京都大学総合人間学部卒業。2003年に渡仏以後、プログラマー・コーディネーター・翻訳・通訳として、青山真治、黒沢清、北野武、山中貞雄、日活、相米慎二などのフランスでの特集上映に関わる。ナント三大陸映画祭の日本映画コンサルタント(2009年〜2016年)を務めながら、井口奈己、富田克也、濱口竜介、深田晃司、真利子哲也、佐藤零郎などの日本映画の新世代のインディペンデント映画作家をフランスで初めて紹介する。2014年のカンヌ映画祭では、それらの映画作家とプロデューサーが参加した国際共同製作ワークショップGateway for Directors Japanを主催。以降、フランス・ヨーロッパとの国際共同製作を前提とした映画製作を開始し、『バンコクナイツ』、『典座』をそれぞれロカルノ映画祭とカンヌ映画祭批評家週間で発表した。
また、ライフワークとして、フランスの制度をモデルにしながら、日本の地方での映画鑑賞教育の普及を行なっている。
字幕翻訳は150作品以上を担当。
2020年、フランス最大のドキュメンタリー映画祭Cinéma du Réelの長編コンペティション部門に審査員として招待された。